レイアウトとは?
「レイアウト」とは、写真や文字などのデザイン要素を配置することを指します。
これはデザインの良し悪しを大きく左右する技術です。
ただ単に要素を並べるのではなく、制作物の内容を効果的に伝えるために「どこに何を置くか」を慎重に考えながらレイアウトを進めることが重要です。
レイアウトを始める際、最初に行うべきことは「版面(はんづら)」の設定です。
ここでは、この紙面のレイアウトを例に解説していきます。
版面の設定
「版面」とは、文字や写真、図版などを配置する領域を指します。 版面をどのように設定するかが、デザインの全体の印象を決定づけます。
マージンとは
版面の外側の白い部分を「マージン」と言います。
紙面の上部を「天」、紙面の下部「地」と呼びます。
例えば「天地左右のマージンは12ミリ」という設定は、外側の枠の幅が12ミリあることを意味します。
版面の大きさが与える印象
版面の大きさによってデザインの印象は大きく変わります。
版面が大きければ多くの情報を掲載できるため、にぎやかな印象を与えることができます(画像・左)。
逆に版面が小さくマージンが広い場合、情報量が減る分、ゆったりとしたレイアウトになるので、高級感のあるデザインを演出することができます(画像・右)。
版面設定の基本
版面を設定する際には、マージンの上下と左右を同じ値に設定することが一般的です。これにより、デザインにバランスと安定感をもたらします。
下の画像のように、版面を上下左右違った値に設定してしまうと、デザインが不安定に見えてしまいます。
レイアウトの基本ルール
版面を設定した後は、基本的には版面内に要素を配置するというルールに従ってレイアウトを進めます。
ですが、意図的に版面からはみ出すことで動きを出すテクニックも存在します。
例えば、上の写真を大きくして、天と左右のマージンをなくした位置にレイアウトします。
これを「三辺裁ち落とし」といいます。メインの写真を大きくして、天と左右を断ち落としにすることで、紙面に動きが生まれ、デザインにアクセントを加えることができます。
あくまでも「版面内に要素を収める」というルールを守った上で、そのルールをちょっとだけはずす、ということをすると、このようなアクセントの効いたレイアウトになります。
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