グラフィックデザインにおいて、整理された印象を与えるために非常に効果的な手法がグリッドレイアウトです。
今回は、このグリッドレイアウトのメリットを、具体的な事例とともに解説していきます。
グリッドレイアウトとは何か?
グリッドレイアウトとは、紙面をマス目のように分割し、その線に沿ってオブジェクトを配置するレイアウト手法です。
この方法により、整理されたレイアウト構造と視覚的な調和が生み出されます。
グリッドレイアウトの基本的な使い方
では、その使い方を解説していきます。
まず、レイアウト上に、このようなマス目状のガイドラインを引きます。
やり方はとても簡単で、水色のグリッドをガイドにして、ライン上にオブジェクトを配置するだけです。
画像やテキストボックスをグリッドに沿って配置することで、整然とした印象のバランスの取れたレイアウトを簡単に作成することができます。
「ガイドを目安にオブジェクトを配置する」という単純な作業を繰り返すことで、さまざまなレイアウトパターンを生み出すことができます。
グリッドレイアウトのメリット
グリッドレイアウトを使用することのメリットは、おもに3つが挙げられます。
1. 整然とした美しいレイアウトが生まれる
グリッドは等間隔に配置されているため、レイアウトも自然と整然とした印象を与えるレイアウトとなります。
2. レイアウト作業が楽になる
グリッドを利用することで、何をどの位置に、どの大きさで配置すれば良いのかの目安になります。 オブジェクトを配置する際の迷いがなくなり、作業効率が向上します。
3. 統一感のあるレイアウトを作成できる
文字量が多い資料や、雑誌、カタログなど複数ページにわたる制作物において特に有効です。
ページごとに異なるレイアウトを採用しても、グリッドを基準にすることで全体のリズム感が保たれ、読者が飽きることなく読み進めることができます。
また、グリッドレイアウトで複数のレイアウトパターンを作成し、その中からベストなレイアウトを比較・検討する際にも有効です。
グリッドレイアウトの注意点
グリッドレイアウトを効果的に活用するためには、以下の点に注意すると良いでしょう。
フレキシブルに調整する
すべての要素を厳格にグリッドに沿って配置する必要はありません。各オブジェクトの大きさや全体のバランスを見ながら、柔軟なレイアウトを心がけるようにしましょう。
余白の活用
グリッドレイアウトでは、余白も重要な役割を果たします。
適切な余白があることで、要素の間にリズムが生まれ、全体の読みやすさが向上します。
まとめ
グリッドレイアウトはデザインを整然とさせ、美しく整理された印象を与える効果的な手法です。
グリッドレイアウトを用いることで、視覚的な秩序を保ちつつ、デザインの作業効率を向上させることができます。
また、統一感のあるレイアウトを作成することが可能になり、情報の優先順位が明確に伝わるデザインが実現します。
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